都市部で薄れる車の必要性

一日に行き交うバスの本数が朝と夕方の2往復だけといった地域では、自家用車がないことには身動きがとれませんが、郊外でも10分に1本は電車が来るような首都圏などの大都市圏では、日々の暮らしにおいて車の必要性が感じられないのは当然といえます。元々車そのものや運転すること自体が好きで、趣味がドライブという場合は別ですが、レジャーが多様化した現代では車がなくても休日を楽しむ方法はいくらでもあります。

都市部では休日に特に渋滞する箇所が少なくなく、イライラによってよけいストレスが溜まったり、休日にしか運転しないサンデードライバーが多くなることで事故に遭遇する率が上がるというリスクもあります。景観の良い街道を疾走するといったような、車を運転することで得られる爽快感が体感できる機会が、遠出しない限りほぼ皆無という点も、都市部で運転する上での残念なポイントです。そういったデメリットに加え、車を持つことでのしかかってくる多大な出費こそが車離れを加速させています。

車を持った場合、自動車本体の価格に加えガソリン代や税金・各種保険料の支払い、駐車場代など年間を通して30万円から50万円前後の維持費かかってきます。決して安くないその費用が、節約生活を送る人々から車が敬遠されるようになった大きな要因とみられています。現代では、特に必要性のない車にお金を使うより、性能の良いスマートフォンを持ってゲーム等に課金して思う存分楽しみたいと考える人のほうが明らかに多くなっていると考えられ、今後も都市部では車離れが進み、それが定着して行くことが考えられます。